弁護士保険「Mikata(ミカタ)」は離婚問題に使える?使えない?詳細・費用まとめ

弁護士保険Mikata離婚費用

性格の不一致、夫(妻)の浮気、DV、モラハラ等、いざ離婚を真剣に考えだすと、親権や財産分与の問題にまず直面します。

 

そんな時頼りになるのは弁護士ですが、相談しようと思っても費用がかかるし、まだ正式に離婚が決まっているわけでもないし……。そんなお悩みを持っている方も多いのではないでしょう。

 

お恥ずかしい話ですが、筆者である私自身、そんな問題に直面した事があり、心身ともに大変な思いをしました。

 

そんな中、弁護士保険の「Mikata」を当時勤めていた保険代理店で取り扱う事を知り、「弁護士費用が軽減されるなら……」と検討してみたものの、私の状況では既に加入しても意味がなく……。

 

皆さんにはそんな思いをして欲しくありません。将来への備えとして、離婚問題に際し、弁護士保険の「Mikata」をどう利用すればいいのか。また、その際にかかる費用と弁護士に直接依頼する際の費用の差をまとめてみました。

 

 

現在進行形の事案には使えない??Mikata(ミカタ)の特定原因不担保


弁護士保険Mikata特定原因不担保

 

弁護士保険のMikata(ミカタ)には保険が適用外となるケースがあり、それを特定原因不担保という形で定めています。

 

離婚問題は、この特定原因不担保にあたり、加入から1年の間は係争が発生する事態となっても保険が適用されません。

 

離婚の直接的な原因となった事案がいつ起きたのか。これによって保険摘要の可否が判断されますので、例えば今現在夫・妻の不倫に悩んで離婚問題の真っ最中、なんて方は残念ながら「Mikata」を利用する事が出来ません。

 

保険と言う性質上、ある程度予見できる、もしくは既に起こっている事案に対して保険が支払われないというのは仕方のない事でしょう。

 

では、どういったケースであれば離婚問題でも保険適用となるのかを見ていきます。

 

  • 加入後1年以上が経過した後
  • 離婚の直接的な原因の発生時期が、加入から一年以上経過した時と明確に判断できる時

 

ポイントはこの2点です。その上でケース別に見ていきます。

 

性格の不一致

弁護士保険Mikata離婚費用

 

これが離婚の主原因となる場合、保険の適用はまず出来ません。なぜなら「不一致な事は昨日今日発覚する話ではない」からです。

 

結婚をしてから、相手の性格を把握するのに「この日」というタイミングは無く、婚姻関係を継続していく事が困難になった時期を明確に線引き出来ない為、性格の不一致を理由とした離婚問題は原則保険の適用外と考えておきましょう。

 

親族間のトラブル

弁護士保険Mikata親族トラブル

 

これについても性格の不一致と同様、原則的には保険の適用外と考えるのが無難です。

 

夫・妻が家族と揉め事を起こし、それが原因で離婚に繋がった。そういったケースでは、まず親族間の人間関係という極めて個人的な事象が離婚原因となっており、夫婦間の性格不一致と同様、離婚原因の発生時期を明確に線引きできません。

 

一方、例外と言えるのがそれまで全く接点が無かった親族と金銭トラブルなどが発生し、それが原因で夫婦仲が悪くなったというケース。ポイントは過去に接点があったかどうかです。

 

通常、結婚式等で相手の親族とは顔を合わせる機会があるかと思いますが、そういった接点が無かった「偶発的なトラブル」が原因となっている事を証明できれば、このような形での離婚問題でも保険が適用される可能性はあります。

 

夫(妻)の不倫、DV、モラハラ

弁護士保険MikataDV暴力モラハラ

 

これらは前項の二つと違い、明確に事象の発生日を特定する事が可能な案件です。その為、発生時期が「Mikata」に加入してから1年以上経過した後であれば、保険が適用されます。

 

ただ、一点注意したいのが、これらの事象も原則、ある日突然起こるわけでは無いという事。必ず予兆のようなものがあり、それが加入後1年以内に起きたものであるかどうかの線引きは非常にデリケートな判断となります。

 

その為、すでにそういった予兆が見られる中で保険に加入したとしても、必ずしも保険が適用されるわけではないという事は覚えておきましょう。

 

離婚問題は、夫婦間の合意が得られなければ、その後離婚調停、最終的に裁判、と進んでいきますが、その際に相手方から「原因は〇月〇日の〇〇だ」と指摘があった場合、それが加入一年以内ですとその日を発生日と捉えられ保険が適用されない可能性もあります。

 

ですので、原則としては

 

  • 今現在は決定的な問題は起きていない
  • 基本的に婚姻を継続していく意思がある
  • けれど将来に備えて弁護士に頼れるようにしておきたい

 

こういった方に保険加入のメリットがあります。

 

問題となる事象の発生時期を証明するのは被保険者である自分自身と相手方となりますので、現在お悩み中という方は、その点を踏まえて加入前にしっかりと相談・確認する事をオススメします。

 

いずれにせよ、離婚問題で弁護士保険の「Mikata(ミカタ)」への加入を考えている方は、長期的なスパンで見る必要があるという事です。

 

実際に離婚問題の係争で保険が支払われた実例はありますので、自身の状況をしっかり見極めた上で検討して欲しいと思います。

 

 

離婚問題 弁護士費用の違いを徹底比較


弁護士保険MikataDV暴力

 

まずは、実際に保険金が支払われたケースを見てみましょう。

 

弁護士保険Mikata離婚費用

 

これは、夫の不倫が発覚し、妻から離婚と慰謝料を要求されたケースです。

 

慰謝料・養育費の減額というのは、「Mikata」であれ通常の弁護士依頼であれ大きく変わる部分ではありません。ポイントは実際に係争中にかかる弁護士費用の部分です。

 

  • 法律相談料 16,200円
  • 示談交渉着手金 324,000円

 

個人で弁護士事務所に依頼した場合、計340,200円の出費となるところ、208,000円の保険金が支払われ、依頼者の持ち出しは132,200円まで軽減されています。

 

依頼者が何年間保険料を支払っていたかはこのデータにありませんが、「Mikata」は月々の保険料が2,980円ですので、69ヶ月以内の発生であれば金額的には得をした事になります。

 

そして、これは最終的に示談が成立したケースですので、相手方が納得せず調停を繰り返したり、裁判ともなればこれ以上の費用がかかっていた事が容易に想像できます。

 

係争の内容にもよりますが、上記は弁護士に依頼した際に最も安く済んだケースと言えるでしょう。

 

また、離婚問題にかかる費用は、決して「法律相談料」「着手金」だけではありません。

 

離婚を踏まえた各種証拠を集める準備、約束に強制力を持たせる公正証書の作成など、単純に係争そのもの以外にもやるべき事は多数あり、どこかで弁護士の力を借りる必要があります。

 

・離婚となったらどうしても親権を渡したくない
・財産分与で絶対に損をしたくない
・慰謝料・養育費を確実にもらいたい

 

上記のような思いで係争に臨む方も多いと思いますが、夫婦生活に懸念がある方にとって、最終的な決着が本当に納得いく形かどうかというのは、金銭面以上に大事なポイントです。

 

その為にも、「何をすればいいか」というのを弁護士にしっかり相談できるのは精神的にもとても心強い支えになるでしょう。

 

「Mikata」に加入していれば、最初のステップである「法律相談料」が無料というのは大きなメリットです。

 

離婚問題では、相手方との交渉に自分自身で臨む事も勿論可能ですので、そういった時間や手間をかけられる方ならば、最初の相談をしっかりした上で理論武装し、交渉を有利に進める事も十分に可能です。

 

そのような形で決着するのであれば、着手金として持ち出す費用をゼロにする事もできます。

 

勿論、離婚問題はケースバイケースなので、全てに当てはめる事は出来ませんが、いずれにせよ通常であれば30分5千円と、相談には決して十分と言えない短い時間に毎回お金を払う事なく、上限(2.2万円)以内であれば存分に法律相談を利用できる。

 

それは、離婚問題で疲弊する夫婦にとって、金銭面以上のメリットがあるでしょう。

 

 

実録コラム!離婚問題体験記


弁護士保険Mikata離婚実話

 

このページの冒頭に述べた通り、私も離婚問題に実際に直面した事があります。その際、弁護士に依頼するのを金銭的な面で躊躇せざるを得ない状況でした。

 

ちょうどその頃、私が勤めていた保険代理店で弁護士保険の「Mikata」を知ったのですが、

 

私の場合、

・すでに男女トラブルが発生していた
・不倫した妻はすでに家を出て別居中
・籍は抜いていないものの離婚は確定的な状況
・財産分与で大揉め

 

といった具合に、完全に係争の真っ最中と言える状況でしたので、「Mikata(ミカタ)」の設定する特定原因不担保の項目に該当し、弁護士保険を利用する事が出来ませんでした。

 

結局、浪費癖のある妻で貯蓄がほとんどない事からまともな慰謝料も取れず、その大部分が弁護士と不倫調査の支払いで消えていきました。

 

住んでいた家も手放し、それで残ったのはわずかなお金。

 

不倫発覚から2年もの間、財産分与を頑なに要求して折れない妻と自力で交渉し、最終的に埒があかないと弁護士に依頼したわけですが、主に妻のモラルハラスメントに関する証拠集めが不十分だったこともあり、とても納得のいく決着ではありませんでした。

 

初めから「Mikata」を知っていれば、加入していれば、すぐに弁護士と相談して適切な対応が取れたのでは……。

 

いくら考えても後の祭りです。

 

勿論、不倫の原因は自分にもありました。私に限らず夫婦生活が破綻するのはほんのちょっとしたキッカケだったりします。ただ、何より後悔したのは、弁護士費用を出す事をためらい、中途半端な対応を取ってしまった2年弱の間です。

 

少なくとも我が家の場合、妻の不倫の予兆は発覚よりはるか昔からありました。けれど妻を信じたい気持ち、自分への驕りが目を狂わせました。

 

予見可能な将来への備えを怠り、弁護士への相談を後回しにした事が、結果的に到底納得のできない結末を招きました。

 

弁護士保険の「Mikata」は、こういった離婚問題だけの保険ではありません。突発的な事故で巻き込まれるトラブルにも対応しています。そういった意味でも、備えとして知っておけば良かったとう後悔の念が強く残っています。

 

離婚問題に悩む多くの方は、お金は勿論のこと何より精神的な面で疲弊していきます。その支えとする為にも、もし保険を上手に使えるような状況の方には、是非とも加入を検討し、弁護士がいつでも頼れる身近な存在であるという事を感じて頂ければと思っています。

 

 

⇒弁護士保険Mikataのメリット・評判はこちら