弁護士保険 プリベント少額短期保険とジャパン少額短期保険を徹底比較

2018年現在、法律トラブルが発生し何らかの形で弁護士費用が発生した場合に、弁護士費用に対して保険金が下りる制度「弁護士保険」は以下の2種類があります。

 

  • プリベント少額短期保険「Mikata(ミカタ)」
  • ジャパン少額短期保険「男を守る弁護士保険 女を守る弁護士保険」

 

前項は会社名、「」内が保険の商品名ですね。では、この二つの弁護士保険にどんな違いがあるのか見ていきましょう。

 

カバーしている範囲に大きな違い

 

プリベント少額短期保険「Mikata(ミカタ)」

 

刑事事件を除く、民事事件のほぼ全ての法律トラブルに対して保険が適用される

 

ジャパン少額短期保険「男を守る弁護士保険 女を守る弁護士保険」

 

痴漢に特化した保険で加害者(痴漢冤罪含む)、被害者双方をカバー
偶発的な物損・人身事故に対する個人賠償責任保険もセット

 

このように、法律トラブル全般に対して弁護士費用を賄ってくれる保険が「Mikata(ミカタ)」で、法律トラブルに関しては痴漢事件専門なのが「男を守る弁護士保険 女を守る弁護士保険」です。

 

「男を守る弁護士保険 女を守る弁護士保険」には偶発的な事故で発生した物損や人身事故で被害が発生した場合に、保険金が下りる個人賠償責任保険もセットで付いてきます。

 

個人賠償責任保険は、弁護士保険に限らず各種生命保険や火災保険等のオプションでセットで付いている場合も多く、すでに加入している人は重複して加入する事になりますが、原則として保険金は双方に請求できます(上限あり)。

 

弁護士保険の費用・保険適用開始までの違い

 

プリベント少額短期保険「Mikata(ミカタ)」

月額:2980円(+630円のオプションで保険金が増額) 
保険加入から3ヶ月以内は待機期間(免責)として保険料が支払われない

 

ジャパン少額短期保険「男を守る弁護士保険 女を守る弁護士保険」

月額:590円
契約を済ませ入金した時点から保険対象となる

 

サービス内容の違い

こちらでは「Mikata(ミカタ)」「男を守る弁護士保険 女を守る弁護士保険」の両方がカバーしている痴漢冤罪でトラブルが発生したケースを例として見ていきます。

 

1.痴漢トラブル発生!その場の対応に優れているのは?

 

プリベント少額短期保険「Mikata(ミカタ)」の場合

・平日10-14時のみ対応の弁護士直通ダイヤルで弁護士と直接会話をしながら対応可能

 

ジャパン少額短期保険「男を守る弁護士保険 女を守る弁護士保険」の場合

・携帯のボタンをワンプッシュで複数の弁護士に一斉の緊急メールが送信される。折り返し弁護士から電話があり会話をしながら対応可能。平日7-10時、平日17-24時の間のみ対応

 

痴漢事件の発生しやすい通勤・通学ラッシュの時間帯から考えると、初動の時点での対応は「Mikata(ミカタ)」よりも「男を守る弁護士保険 女を守る弁護士保険」の方が利便性が高そうです。

 

但し、「Mikata(ミカタ)」の場合、免許証などと同様の形をしていて常に携帯しやすい下記の様な保険証があります。

 

弁護士保険親

 

加害者と間違われた痴漢冤罪のケース、被害者となったケースどちらにおいても、これを相手に提示し「こっちには弁護士がついている!」としっかり意思表示する事で、相手側の不当な要求や冤罪に巻き込まれる事は、かなりの確率で防げる事でしょう。

 

「男を守る弁護士保険 女を守る弁護士保険」にも保険証券はありますが、web上のマイページから印刷したものを持ち歩く必要があり、この点では「Mikata(ミカタ)」が優れています。

 

また、「男を守る弁護士保険 女を守る弁護士保険」は保険が適用されるのは「1年間に1回のみ」です。「Mikata(ミカタ)」の場合、保険金の上限はあるものの、弁護士直通ダイヤルを含め何度でも利用可能となっています。

 

尚、どちらの保険も現場に弁護士が駆けつけてくれるわけではありません。電話でアドバイスを聞き、自身で対応していく必要があります。

 

痴漢冤罪・痴漢被害、どちらかの不安がある場合、予め「Mikata(ミカタ)」の弁護士直通ダイヤルで痴漢問題に強い弁護士事務所を紹介してもらっておき、弁護士直通ダイヤルの対応時間外にトラブルに巻き込まれた場合には、直接弁護士事務所へ連絡するという方法も考えられますね。

 

 

2.係争 or 和解交渉

 

いざ、係争もしくは和解交渉をする場合、どちらも改めて弁護士と相談の上、弁護士に交渉を依頼する形となります。その際に発生する弁護士費用と保険金の関係は以下の通りです。

 

プリベント少額短期保険「Mikata(ミカタ)」の場合

  • 加入から3ヶ月以内の待期期間内は保険対象外、以降は何度でも対象となる
  • 弁護士相談料は1つの事案につき2.2万円の保険金を上限に何回でも相談可能
  • 着手金、報奨金等、係争に関わる費用は5万円の免責を除いた70%に保険金が下りる(※月額630円のオプションを付けると免責は無くなり保険料も増加)
  • 自身が被害者、加害者どちらの側であっても適用条件は変わらない
  • 自身が加害者として慰謝料(損害賠償)の示談金を請求され、それが確定した場合、その金額については保険対象外

 

ジャパン少額短期保険「男を守る弁護士保険 女を守る弁護士保険」の場合

 

  • 保険加入後、初回支払いが済んだ時点で保険金支払いの対象となる
  • 1年間で1つの事案にしか保険金が下りない

※1年で複数回痴漢事件に巻き込まれても2回目以降はサービス・保険の対象外

 

Check!! 自身が加害者と疑われた痴漢冤罪の場合

 

  • 事件後48時間以内に発生した相談料・接見料等のみが補償対象
  • 以後の着手金、報奨金等の弁護士費用は自己負担
  • 慰謝料(損害賠償)として示談金を請求された場合、上限1,000万円以内が保険金対象となる

 

Check!! 自身が痴漢の被害者の場合

 

  • 事件後にかかる相談料は10万円を上限として保険金対象(事件発生後の時間制限は無い)
  • 係争にかかる着手金、報奨金等の弁護士費用は300万円を上限に保険金対象

 

 

このような違いとなっています。係争・和解交渉については、痴漢事件に特化している「男を守る弁護士保険 女を守る弁護士保険」でも、痴漢冤罪に巻き込まれるパターンの場合手厚い補償とは言えないのがポイントです。

 

「男を守る弁護士保険 女を守る弁護士保険」の保険契約は、1年間ごとの更新で固定の為、月単位で契約し、1度保険を利用してしまったから入り直すといった事も出来ません。保険に含まれる各種サービス・保険金を受けられるのは、あくまで1年間に1回のみとなっています。

 

一方、「Mikata(ミカタ)」の場合は、加入後3ヶ月間の待期期間があるものの、それ以降の補償範囲は手厚いと言えます。

弁護士保険 痴漢事件に関するまとめ

 

男性の場合

自身が痴漢冤罪に巻き込まれるケースを想定した場合、何よりも自身が無罪である事を証明する為の戦いとなるでしょう。痴漢に特化していると言われている「男を守る弁護士保険 女を守る弁護士保険」ですが、自身が加害者と疑われた場合の補償内容は決して手厚くありません。

 

係争に関わる費用が出ないというのは時に大きな負担になり、仮に無罪を勝ち取ったとしても金銭面では失うものばかりです。男性の場合は、その他の法律トラブルも含めて広範囲をカバーしてくれる「Mikata(ミカタ)」をオススメします。

 

関連記事:「Mikata(ミカタ)」についてもっと詳しく知りたい方はこちら

 

女性の場合

被害者の立場となる女性の場合、痴漢事件に特化している「男を守る弁護士保険 女を守る弁護士保険」で十分手厚い補償があります。痴漢に対する不安のみを解消したいのであれば、月額料金が590円と安く、加入後すぐに保険の恩恵を受けられる「男を守る弁護士保険 女を守る弁護士保険」の加入で問題は無いでしょう。

 

一方、女性の場合ストーカーやセクハラなどのトラブルに巻き込まれるケースも少なくありません。また、対人トラブルの場合、どうしても立場が弱く見られがちな女性は「こいつには強く言っても大丈夫」とナメられる事が問題を大きくするケースもよくあります。

 

それら痴漢以外の法律トラブル全般をカバーしたいのであれば、やはり「Mikata(ミカタ)」に加入しておくのが良いでしょう。「Mikata(ミカタ)」だけの特典として、栄養士やカウンセラー、警察OBなどの専門家との相談窓口などもあります。

 

関連記事:「Mikata(ミカタ)」についてもっと詳しく知りたい方はこちら

 

 

卑劣な犯罪であり女性を悩ませている痴漢事件ですが、その一方で名門女子高生グループによる痴漢冤罪でっちあげ事件なども発生しています。

 

立証が難しい痴漢事件においては、初動で如何に冷静に法的な対処が取れるかがカギですが、そういった際に頼れる弁護士がいるのといないのとでは、何よりも心の余裕がまったく違うのではないでしょうか。

 

男性であれ、女性であれ、痴漢事件に巻き込まれるなどあってはならないものですが、万が一の備えとして、弁護士保険が活用できる時代だという事は知っておいて頂きたいと思います。